●私たちの仕事は、一般の方々に少々ご理解いただけない場合があるようです。 そこでこのコーナーでは、当社の業務と関連している言葉、専門用語を解説していきます。 一般の方々にも私たちの日常業務の一端、また業界の仕事や内容等を御理解いただく一助になればと考えています。 一体、制御盤製作とはどんな事なのかを御理解頂く入り口として業務での用語を分かりやすく順次説明していきます。 |
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第1回
<制御とは何か?> |
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【制御】とは?ここで【制御】とは何であるか考えてみましょう。 『制御』とは「ある目的通りの結果や、状態や経過を得るため対象となっているものに特定の操作を加えること」と専門書などには記述してあります。 ここでいう{制御}とは; |
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製造・加工のジャンルだけではなく、シークエンスという言葉を実際に使ったり、関係している分野は実はまだあるのです。他の分野でも実はシーケンサー(制御)の考え方を用いています。 〜例えばオーディオや音楽の分野でも『シーケンサー(機械)』、『シークエンスソフト』などといって音や拍子を一定の配列に組み合わせたり、順序立てて反復させたりして音楽を作る場合があります。いわゆるシンセサイザーは、このシーケンサーを基にして一連の電圧系列をある順番に、所定の間隔で発生させる事が出来、これから電圧発信器を通じて自動演奏のベースを形作っていくのです。 |
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また、映画・映像の分野では、「幾つかのショット(カット)、シーンが寄り集まる形で出来上がった一連の映像の流れ」を『シークエンス』と呼んでいます。 | |
こうしてみると、次の事がわかります。
シークエンス(Sequence)とは; |
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ではもっと身近なところに目を向けて、理解を深めてみましょう。 暑い夏、会社ではエアコンを使って室内を快適な温度に調整します、エアコンを28度に設定した時、これが【目的】、エアコンは室外機の回転数などを調整し、これが【特定の操作】。室温を調整しようとします、これが【状態の経過】となります。 |
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これは制御の中でも、フィードバック制御と呼ばれる制御方式の一例です。 これからお話しする、もう一つの制御方式はシーケンス制御と呼ばれているもので簡単な例を挙げて説明しましょう。 どこの家庭にもあるガスレンジに火をつけてみましょう・・・。 | ||
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最初は、ガスの栓を開けます、次にガスコンロのスイッチをひねります。人は何気なく、お湯を沸かす為に、ガスレンジに火をつけます。単純な作業ですが順番を守らなければ火はつきません。
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ではこれを今、流行(はやり)のロボットにやらせてみましょう・・・。 最初にガスレンジのスイッチをひねり、次にガスの元栓を開けました。これでは火はつきません・・・・。 |
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これが順番に物事を行い、目的の動作を行うという意昧で『順次制御』、これが先に述べたシーケンス(sequence)と言う訳なのです(「我が家はIHクッキングヒーターだから・・・」とか「元栓はいつも開けてある・・・」という話は今回除外して下さい)。 以上、簡単な例ではありますが、【制御】という概念はあらかたご理解いただけたと思います。 では、次回は私どもにとって最も関連の深いシーケンス制御を行う機器に関して説明させて頂きます。
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