![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
|||
第3回
<シーケンサー入門> |
||||
【シーケンサーの実際と制御】今回は、少し踏み込んで『小さな制御』に関するさらなる説明をしていきます。P&P*(ピック・アンド・プレス)をとりあげます。どうぞ、簡単なシーケンスのイメージを掴んで下さい。 *業界ではマテハン(Material Handの略称)とも言っているもの。 |
||||
![]() ![]() |
||||
さて、ゲームセンターにある『UFOキャッチー』を御存じでしょう。あのゲーム機でも、一連の行為はシーケンスのプロセスから成り立っています。 100円コインを投下して、ゲーム開始!遊びの基本は2つのボタン操作で行う訳ですが、機械を操作して次の手順で景品をゲットしようとします。 ・最初のボタンを押して左右を移動させて、位置を確定する。 すると自動的にアームが降りて、アームを閉じて、景品をつかんで引き上げる(実際には絶対掴むとは限らないが、ともあれそのまま持ち上げていく)。そして、景品口まで移動して、アームが開いて(物が掴まれていれば)景品が落ちる。 |
||||
![]() |
このアームの動作処理(流れ)を応用して、工場などで見られるベルトコンベアのアーム処理として置き換えてみるとこうなります。 <下へ動く→閉じる→上にあがる→横(右)に移動する→下に下がる→開く→上にあがる→横(左)に動く> この動作によってコンベア1からコンベア2への製品(取り扱い対象)が移動可能となります(左図参照)。 |
|||
さらに、物事に対するこうしたシーケンス(一連の処理)を分析して、機械に命令(プログラム)を下す為の設計をするのです。
例えば: |
![]() |
|||
このように機械、装置や設備関係の対象に関して行わせる各種動作・順序・処理から、故障や誤作動など、不測の事態に対処して行う一連の作業行動/処理手法などを制御装置によって記憶させておき、そのシーケンサー命令を受けて機械を運転/制御させています。
|
||||
|
![]() |
![]() |
||
![]() ![]() ![]() |
||||
(まとめ)今回までの内容をまとめると; 『制御』概念の種類としては、次のような分類が出来ます。 1. 順序制御----機器をある一定の順序に従って動作させるもの。先に引用したUFOキャッチャーなどの単純で簡略化されたものから、高度に複雑化されたものまで様々です。 2. 条件制御----ある条件が成立した段階で機器を作動させるもので、町中にあるネオンサインをイメージしてもらうと良いでしょう。工業機械、動力関連設備(モーターなど)の順序動作を受け持つものです。 3. 時間制御----機器の動作/駆動の条件に基づいて、ある一定の時間や空間の制約の中で関係する続く動作処理を、他の機械にさせる制御。これは最も一般的な機械制御のジャンルにあたります。交通信号はその代表で、押しボタン式のものや自動的に機動していく/交通整理するタイプのものがあり、明らかに手法が違う事がわかります。 |
||||
![]() |
![]() |
![]() |
||
『シーケンスの分類』としては、 1)リレーシーケンス-----有接点制御とも言われる手法で、機械的接点を持った有接点リレー(電磁リレー)という形式です。電磁リレーというのは、電磁コイルを使って接点が閉じたり、開いたりする仕組みを持っています。 2)ロジックシーケンス----「ロジック」とは『論理』の事。上記とは反対に無接点制御と呼ばれ、今日ではあまり使われる事のなくなった方法ですが、ダイオード、ロジックIC回路などを用いて制御していくものです。 3)マイクロコンピュータ・シーケンス-----現在主流となっているシーケンスのスタイルです。マイクロコンピュータを用い、プログラムを組む事によって汎用的な動作はほとんど行えます。
|
||||
今日、私達の業務では1の『リレーシーケンス』と3の『マイクロコンピュータ・シーケンス』を組み合わせていると考えて下さい。
|
||||
![]() |
![]() |